インテリアコーディネーター目線で見るホテルインテリア
こんにちは。今日から予告通り
インスタライブを掘り下げて書く
ブログシリーズを始めます!
今日は、「インテリアコーディネーター
目線で見るホテルインテリア」
がテーマです。
昨年の6月に、私の作品が
展示された京都市美術館への
出張の際に泊まった、
ウエスティン都ホテルの
ルームツアーをお届けします。
インテリアコーディネーター
あるあるなのですが
ホテルの部屋の居心地の良さを
色々と分析してしまうんですよね。
皆さんにもホテルステイ気分を
味わっていただければ嬉しいです!
さあ私と一緒に、
お部屋探検に出かけましょう〜
ウエスティン都ホテル京都とは?
泊まったのはこちら、
ウエスティン都ホテル京都です。
<公式サイト>
https://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/index.html
京都市美術館や平安神宮から
徒歩圏内にあります。
美術館から近い,
老舗の素敵なホテルを・・・
と探してたどり着いたのがこちらでした。
外資系のウエスティングループに
所属していますが、
元々は京都の老舗旅館。
創業130年を超える、
歴史あるホテルです。
ホテルの歴史がわかる
資料室もあるそうですよ。
コロナ対策のため、基本的に
部屋から出なかったのですが
行けばよかった。。
数奇屋風の旅館も併設。
京都最大のスパもあるんですって。
豪華ですね〜!
いつか家族で行ってみたいです。
デラックス平安京ビュー・キングサイズ ルームツアー
私が泊まったお部屋は
デラックス平安京ビューキングサイズ。
東山をのぞみ、
平安神宮も見える景色の良いお部屋です。
リノベーションしたばかり。
全体として
シャンパンゴールドとブルーを基調とし、
家具類は優しく丸みを帯びたデザイン。
ポイントポイントで
和を感じる演出がなされた
レトロ・モダンなインテリアです。
それでは、一つ一つのインテリアを、
細かく見ていきましょう!
まず床は、カーペット張り。
ブルーにゴールドが入った
海のような、さざなみのような模様が
入った高級感のあるデザインです。
カーテンはシャンパンゴールドと
シルバーがきらめく
ジャガード織りの重厚な遮光カーテン。
よく眠れるよう遮光度が一番高い
1級遮光がよく使われます。
遮光カーテンは、
黒い糸が織り込まれるので、
布地が暗くなりがちですが
多くのホテルでは、
遮光の裏地をつけて
表面の布が暗い印象に
ならないようになっています。
ホテルに泊まるときは
カーテンの裏も
チェックしてみてくださいね。
天井が高いと上部がしまりくいので
バトンというスティックもついていました。
これがあると開閉しやすいです。
個人のおうちでも、
お好みで付ける場合があります。
今度は、ホテルの真ん中に鎮座するベッド。
ベッド周りは、
ヘッドボードに個性が現れます。
他の箇所と同じように
こちらも角がなく
丸みを帯びたデザインです。
ナイトランプも円筒形で丸みがあり
サイドテーブルも半円形に切れ込んでいて
曲線がうまく使われています。
ナイトランプは
レトロガラスを模したデザインだそうで
これも少しレトロな
雰囲気づくりに役立っています。
ベッドはコロナ感染防止のため
通常は、足元には帯状のベッドスローが
載っているところですが
今回はありませんでした。
ベッドスローが加わると
お部屋全体に色のアクセントが効いて
もう少しゴージャスな印象になります。
コロナ禍ならではの風景。
また、ウエスティングループのベッドは
ホテル業界でも評判が良い
独自開発のヘブンリーベッドという
名前のベッドシステムを導入しています。
これはベッド本体の名前ではなく
枕、シーツ、布団など
ベッド周り全体の環境を
ブランドとして考えているそうです。
眠りへのこだわり、素晴らしいですね。
さらに調べたところによると
2016年から英国のスランバーランドという
ベッドメーカーのマットが
導入されているそうです。
タイミング的には
ここもそうだと思われます。
ただ流石にそこまで
チェックはしませんでした汗
ベッドの頭のほうの壁は、
他と違ったアクセントクロス。
ゴールド系で
雲や波を想像させる柄が
織り込まれた素敵な
織物クロスがはってありました。
キラキラのゴールドではありますが、
全体として黄土色っぽく見えるので
ギラギラ感はなく、
落ち着いた高級感があり
違和感なく全体と調和しています。
では、ほかの家具等にも
目を向けてみましょう。
全体としてナチュラルなウッドと
シャンパンゴールドでそろえてあり、
角が取れた丸みのある
優しいデザインが特色です。
ベッドサイドの窓の近くには
ラウンジチェアとテーブル。
手前側には梅の花の形をした
エンジ色のスツール。
クッションはブルー系で、
カーペットと馴染む色合い。
クッション裏面はエンジ色でスツールと
それとなく合わせてあります。
さすが。
テーブル天板はホワイトの大理石、
脚はシャンパンゴールド。
フロアライトの脚やテレビ台、
ドレッサーの天板まわりも
全てシャンパンゴールドで
統一されています。
ドレッサーの天板は、
緑の蛇紋岩という岩が使われていて
ほどよいアクセントになっていました。
ドレッサーのミラーの角も丸く、
周りはシャンパンゴールドの枠が
はめられていて統一感のあるデザイン
となっています。
ドレッサーまわりの壁は
木目調のシートが貼られていて
自然の温もりを演出しています。
このすぐ裏のベッド脇の壁は
優しいゴールドの壁紙に
切り替わっています。
クロスの素材が変わるので、
クロスの端が綺麗に美しく
見せられるよう、シャンパンゴールドの
部材(見切り)が入っています。
こうしてみると
丸みをつけたデザインが各所にあって
優しい和のレトロモダンな
コンセプトが統一されていて
デザイン面で配慮されていることが
わかりますね。
ここまで室内のインテリア
デザインのお話しでした。
マニアックすぎるため、
サイズについてはお話ししませんが、
インテリアコーディネーターは
気になる空間に来ると
いろんな家具や家具動線、
建具や室内のサイズを
メジャーで測りまくります(笑
コンベックスという
金属でできたスケールを
持ち歩いております。
ドレッサーの幅、奥行き、高さや
鏡の取り付け位置や家具の大きさ、
ベッドサイズ、テーブルサイズから、
家具から壁までの通路の幅などを測りました。
心地いい空間は、
このサイズ感が重要です。
インテリアのプロとしても、
こういった日頃の積み重ねが
大事なんですよね。
皆さんもぜひ気になる空間が
あったらやってみてください。
レストランなど人目につくところでは
怪しい人になってしまう
可能性もありますが・・・苦笑。
こんな感じで水回り以外の
インテリアのご紹介は終わりです。
(ライブでは水回りについても
お話ししたのですが
長くなりすぎるので今日は割愛!
余裕があればまた記事にしますね)
お部屋からの眺めも最高で、
ウエスティン都ホテル京都での
おひとりさまステイを満喫してきました。
いかがだったでしょうか。
なんだかホテルという空間って
なぜか落ち着きますよね。
それって、なぜだと思われますか??
それは、空間の中にあるモノが
圧倒的に少ないからなんです。
また、色味も統一されていて
使われている色の数も少ない。
目に入る情報量が少ないと、
落ち着くのです。
人は目に入る情報を
無意識に処理してしまいます。
その気がなくても
人間は視界から入ってくる情報を
無意識に分析してしまうため
脳が疲労してしまうんです。
私たちの身の回りの日用品は、
お店の陳列棚で目立って、
手に取ってもらえるよう
派手な色や文字を使い
気をひくように作ってあります。
そのため、そのまま家に持ち込むと
情報量が多くなってしまうので
なんだか落ち着かないとか
生活感が溢れた部屋になってしまいます。
目にはいってくる
情報量や色の数を減らすと
落ち着く、おしゃれな
インテリアになりますよ。
隠す収納をうまく使ったり、
ティッシュや洗剤、調味料など
普段何気なく使っているものの
パッケージを
モノトーンやガラスの器で
統一してみるだけで違います。
ホテルライクなインテリアを
作ってみたい方にはおすすめです。
ぜひトライしてみてくださいね!
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アトリエ・ノッカ
野村 絵美子
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