ルカノーズ「告発」展終了のお礼とご報告
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2026年9月29日をもちましてお知らせしていたグループ展が終了しました。
展示作品が一つだけにも関わらず、たくさんの方にご来場いただき、本当にありがとうございました。
今回出展した「告発のあと」 What Comes After は、過去の経験や記憶を振り返りながら、失われた後にもなお残るもの、そしてそこから再び立ち上がるものを描いた作品です。
ありがたいことに今年は複数の審査員賞をいただきました。
本展は毎年コンペ形式で開催されていて二年連続で審査員賞をいただいてきましたが今年は、美術史家の吉村真さんと
アートコレクター&アート鑑賞のプロの
あづまっくすさんのお二人から審査員賞をいただきました。-
吉村氏は、音声キャプションを聴かず
作品そのものから得られるものだけで、
審査をされたそうで
「何かを告発する作品ではなく、
告発という行為について考える媒体として絵を使っている」
という講評をいただきました。
私が公開のコンセプトにも書いていない
作品の背後に置いたものの重さを掬い上げてくださいました。 -
あづまっくすさんの講評では
作者の意図を超えて、枝の先、葉のない木、
背景との関係などから解釈が生まれていること。
「対話していて面白い作品」「読み取れるところが多い」
と評価してくださいました。
私の作品は、意図を説明し尽くすものではなく、
見る人の中に問いや対話を生むものなのかもしれません。
これまで、このグループ展に4回出品してきました。
毎回渡されるテーマに向き合う中で、
共通するテーマが浮き彫りになってきました。
失われるもの、それでも残るもの。感情や記憶、時間。
失われようとするものをなんとかとどめようとする人間の営みを
私は共通して描いているという発見がありました。作家としても、大きな節目となりました。画業を本格的に続けていこうとも決意しました。作品を深く読んでくださった方も多く、私の方も大きな感銘を受けました。
音声キャプションでは語り尽くせない多層構造の作品なのですがそこを拾い上げてくださる方もいらっしゃって、心を打たれました。
ただ綺麗とか美しいというわけではなく、観る人の中に自分との対話が生まれ、さらに他の人との対話を生むような作品を作っていけたらと思っています。
紆余曲折のありすぎる人生で、自分が何者なのか・・・一つの職業の枠に収まりきれない自分を
持て余してきた面もあります。また、その道を極める人たちと比べて、どうしても自分が中途半端なように
思ってしまう部分もありました。
しかし私は、越境者であり、そうした道を極めた専門家同士を繋げる力を持つ者なのだということ。
そしてどんな仕事をしても職業人生の最初に培った観察力、洞察力、構造を把握する力、それを整理し、翻訳し、適切な形に実装する力を応用し、発展させてきたことを改めて自覚しました。
今回の作品は、そうした私の力を注ぎ込んだ作品です。だからこそ伝わるものがあったのだろうと思いました。
一方で、コンセプトは非常に強いけれど表現に関してはまだ伸び代があると思っています。その辺りは、どんどん制作しながら力をつけていきたい。
作品を通じ、たくさんの方と対話できたこと、そして見る方それぞれの中に、さまざまな言葉や感情が生まれていく様子に触れられて、とても嬉しかったです。
ここからまた制作と対話の場づくりを重ねていきたいと思います。
ご来場いただいた皆さん、そして心を寄せてくださった皆さんも
ありがとうございました。これからはよりたくましく、
喜びとともに生きていきたいと思います。 -
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