日本画専門の美術館、山種美術館へ。着物割引もあってちょっと嬉しい♪

2024.09.28

BLOG

9月頭からずっと息子の登園拒否や

アートの締め切りでバッタバタでしたが…

やっとこさ落ち着いてきたので

先日、恵比寿の山種美術館へ行ってきました。

https://www.yamatane-museum.jp/

昭和の国民的人気日本画家、

東山魁夷を観に行ってきましたよ。

山種美術館は、ちょっと珍しい

日本画専門の美術館です。

JR恵比寿駅から徒歩10分。

季節のいい時は歩くと気持ちが良いのですが、

暑かったので駅前から

日赤医療センター行きのバスに乗って。

広尾高校のバス停で降りると

すぐ道を渡った向かい側に

山種美術館があります。

なんと着物でいくと、

200円お安く見られるという

着物割引があるので、

暑かったけど着物でGo！

JAF会員の方も割引ですが

100円引きだったので

着物割引の方がお得でした。

嬉しい〜！なんか得した気分です笑

でも着物でいくって結構な手間ですからね。

私は着慣れている方ですが、

それでも洋服よりは

それなりに時間がかかるので。

でも着て行ってよかったです。

単衣の色無地に

祖母から譲り受けた

麻の半幅帯を合わせました。

絵の邪魔をしないようにモノトーン系で。

薄羽織を着たらやはり暑かった、、

そして平日なのにとても大盛況ー！

見た感じ、60代以上の方がほとんどでしたが、

東山魁夷の衰えぬ人気の高さを感じました。

今回は山種美術館所蔵の

東山魁夷の作品を全て公開するという

なかなかないチャンスだったんですが、

行って初めて知りました汗

チラシに載っている横長の絵は、

皇居に飾られているのと

同じサイズ、モチーフで

描かれた「満ち来る潮」という作品です。

館長の山崎種二氏が東山魁夷画伯に対し、

皇居で飾られている作品と同じような作品を

国民も広く見られるように、とオーダーしたもの。

経営者からのオーダーなので

皇居の方は静かで穏やかな

雰囲気の絵らしいのですが、

金銀の箔をたくさん使って

波もダイナミックに華やかに。

しかも、右肩上がりの構図になっているそう。

私も法人向けのお祝い花のデザインでは

そうしたゲン担ぎ的な要素も

無理のない範囲で

取り入れるよう意識しているので

なんだか親近感を覚えました。

こういうちょっとした気遣いって

大事なんですよね…

当時すでに巨匠だったでしょうから、

なんでも好きなように描くことも

できたとは思いますが、

注文主の喜ぶポイントを押さえて制作する

気遣いあればこそ、人気作家たり得たんでしょう。

東山魁夷ならではの

深みのある青や緑の色使いはもちろん、

色々と学べるところのあった展覧会でした。

会期は9/23まででしたが

皆さんもぜひ訪れてみてくださいね。

そのときはぜひ事前に

オンラインでチケットを買っていってくださいね。

待たずに済むのでおすすめです。

土日はもちろん、人気の展示企画だと

平日でもチケット受付に列ができています。

また、美術館併設のカフェ「Cafe 椿」も素敵です。

山種コレクションの中でも人気の高い

速水御舟《名樹散椿》（重要文化財）から名づけられたそう。

日当たりのいい、気持ちの良い小さなカフェで、
イタリアの名門家具ブランドカッシーナの家具でくつろぎながら

特性の和菓子・洋菓子とお茶をいただくことができます。

その時の企画に合わせて、

作品に出てくる花鳥風月をモチーフとして作られる

特別な和菓子があるので、それもおすすめです。

（青山の老舗菓匠「菊家」に特別にオーダーした本格派です）

アートに普段あまり興味がなくても

花より団子派なお連合いでしたら、

和菓子で釣ってというのは

言い方が悪いですが、

それをお目当てに

一緒に行くのもいいかもしれませんね笑

さて、こうして定期的にアートなどの

展覧会を見に行くのは、

クリエイターとしての仕入れでもあります。

絵そのもの、技法、構図、

筆づかいや色づかいはもちろんのこと

アーティストとしての生き様や

仕事のヒントを得られるので

とても大事なのです。

また、いつも思うのは、

日本の人たちはみんな

展覧会を見に行くのが大好きな割には

表層のうまさを見て

終わってるように思えること。

今回も、「上手ねー」「きれいねー」

みたいな感想が口々に聞こえましたが

そんな深いところまで見てない感じが。。

もう一歩踏み出して

どこがどういいと感じるかとか、

構図がどうだとか、

その絵の意味するところとかを

深く見て・感じてもらいたいなあ。

正解はないので自由でいいんですが。

そしてできれば、単になんとなく見るだけではなく

買うならどれがいいかまで

考えながら見てみると

自分の好む画風や色合いが見えてきたりして

またアートが少し違って見えてきたりもします。

そして、自分の「好き」がわかってきたら

少し背伸びしてみて

実際に絵を買って

お家に飾ってみて欲しいなと思うのです。

作品を買うという体験をすると

アートを見る目が確実に変わるからです。

実際、学生時代は美術部で

ずっとアート関連の展覧会に定期的に通っている私も

実際に好きな作家さんから作品を買うまでは

アートって観にいくものであって

買うものという認識は薄かったんです・・・

買ってからはアート作品を

もっと真剣に見るようになったという実感があります。

視点が変わるというか、より深くなる感じです。

こんなふうにアートを買って

お家で愛でる可能性を踏まえて

作品を鑑賞してくれる人が増えたら、

もっとアーティストが生きていける道も増えるはず。

そうすればアートと人と、暮らしのいい循環が

生まれて、もっと心豊かな社会ができることでしょう。

私も、アート提案に制作に頑張ろうっと！

花もインテリアもアートもわかる人間って

なかなかいないですからね。

フラワーとインテリアで幸せなライフスタイルをデザイン|atelier noccaアトリエ・ノッカ|野村絵美子

インテリアコーディネーター＆フラワーアーティストとして、
幸せと安らぎを届けるべく、オーダーメイドで世界にたった一つの
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